漆への感謝。創業当初からの変わらぬ想い

 

歴史ある京都の街中、夏になると祇園祭で賑わう中心地。その碁盤の目の中で明治42年の創業以来、漆を精製する堤淺吉漆店。

「自分たちが漆を作らなければ、職人さんたちが仕事することができない」。初代の堤淺吉は妻のよねとともに手クロメで漆を精製し、自転車に漆を積んで、市内の職人さんに漆を届けていました。


常に漆のおかげ様で生活できていることに感謝し、「漆を一滴も無駄にしてはならない」と口癖のように話していたこの想いは、1世紀以上が経った現在でも社訓として受け継がれています。
 

漆は漆の木の樹液。10年〜15年の成木から牛乳瓶1本分ほどしか採取出来ない、貴重な自然の恵み。当社は、その採取して頂いた漆を仕入れ、精製・調合しています。時代とともに精製技術や設備は進歩し、創業当初の手クロメからクロメ鉢による機械式の精製に変化しました。生産量も増え、スピードも速くなりましたが、「漆を一滴も無駄にしてはならない」という、この精神に変わりはありません。
 

当社は、漆器、茶道具、仏壇、仏具、国宝・重要文化財建造物修復、一般社寺建造物の修復をはじめ、西陣織、和洋家具、竹工芸、雅楽器など、様々な分野で幅広く漆をご提供させて頂いております。それぞれの分野や産地、使用される条件や環境、職人さんの好みなどで使用する漆は異なります。乾きや粘度、色合いや艶の調整など、多種多様なニーズにお応えすることが漆屋としての役割です。



 

温故知新― 伝統を守りながら、新たな挑戦も

 

縄文時代前期から使用されてきた世界最古の天然塗料「漆」。私たちは、歴史ある漆文化の中で、漆の精製業者としてその役割を担ってきました。先代から受け継いだ技術を忠実に守り、次世代へ継承していくことも大切な使命だと考えています。一方で、時代のニーズに対応した新たな挑戦も忘れてはいません。当社は、代々受け継がれる伝統的な鉢クロメ精製漆の他に、その製造方法を発展させた高分散精製漆「光琳」を開発し、伝統を守りながらも、新たな商品の開発に取り組んでいます。従来製法漆に比べ、耐候性に優れる為、日光東照宮や姫路城をはじめ、数々の国宝・重要文化財の屋外建造物修復などに使用されています。



 

漆の魅力を伝えること。これも私たちの使命です。

 

時代の変化とともに、人々の価値観も変わっています。IT化が進み様々な分野で利便性が高まる今日、インターネットで便利で安い商品がすぐに手に入る。安価大量生産で使い捨ては当たり前。この大きな時代の流れの中で、漆の製品は「高くて扱いづらい」というイメージがついてまわる。いや、もはや漆は選択肢にない。といった現状を目の当たりにします。私たちは危機感を感じています。このままでは漆文化が衰退してしまう。今、漆屋として自分たちに出来ることは何か。大きなことは出来ませんが、やはり地道に漆の魅力を発信することだと考えています。そこではじめたのが「うるしのいっぽ」という取り組み。まずは漆のことを多くの人に知ってもらいたい。そんな想いで小さな冊子を作り、はじめの“いっぽ”を踏み出しました。私たちは、漆屋として漆文化を後世に繋いでいくために、これからも漆の魅力を伝えていきたいと考えています。

 




堤淺吉漆店のうるしづくり

淺吉の想い

堤淺吉漆店について

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営業時間:8:50〜17:30 定休日:日・祝・第2・4土曜 *12月、1月は土曜休みが変わります
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